日大アメフト問題で、関西学院が会見を行いました。
その会見に登場したのが、鳥内監督と小野宏ディレクターです。
小野ディレクターの冷静沈着な部分、説明の分かりやすさなどが素晴らしく、高評価のコメントが殺到しています。
そんな小野ディレクターは、偏差値71とも言われる都立戸山高校出身です。
実は、都立戸山高校のアメフト部のコーチを務めていたこともある小野ディレクターは、こんな文章を残しています。
タイトルは…
「戸山アメリカンフットボール部の哲学・戦略・戦術」
アメフトに興味がある方もない方も、ぜひ一度、この文章を読んでもらいたいです。
感動レベルの「戸山アメリカンフットボール部の哲学・戦略・戦術」
この文章は以下の見出しで構成されています。
見出し一覧
- アメフトの魅力を伝えよう
- 勝つことで選手は夢中になる
- 部員の増加はチームを強くする
- 1年生を大事にせよ
- 「根性練習」は一掃せよ
- トレーニングは身体発達のバランスに配慮せよ
- 攻撃はシンプルに徹せよ
- 基本的な枠組みを継続せよ
- 秋は翌春のためにある
- フットボールは安全を考慮せよ
この見出しを見ただけで、アメフト愛に溢れていることが伝わってきます。
日大の内田前監督とは真逆の哲学です。
小野ディレクターのアメフト哲学が凄い
私はこの文章を読んで、小野ディレクターは教育者として尊敬できる人物であると確信しました。
この文章からは、
- アメフトへの愛
- 生徒達にとって一番大切なことは何か
- 短期ではなく長期に勝ち続ける戦略
- 安全への配慮
を感じました。
とりわけ、「アメフトへの愛」と「生徒への熱い思い」は、文章の冒頭に書かれてる”アメフトの魅力を伝えよう”からすぐに伝わってきた。
何よりもアメリカンフットボールの面白さ、楽しさ、その魅力の全体像を現役の後輩に伝えたかった。それが「勝つ」ことへの一番の近道だと信じていた。
(出典:戸山アメリカンフットボール部の哲学・戦略・戦術)
アメリカンフットボールの面白さ、楽しさ、魅力を伝えることが「勝つ」ことへの一番の近道、という言葉です。
日大の宮川選手は、高校まで大好きだったアメリカンフットボールが、大学に入り内田前監督の指導を受け、次第に嫌いになっていきました。
そして、やりたくもないプレーを強要され、あのような事件になってしまいました。
もし仮に、宮川選手が小野ディレクターのもとで指導を受けていなら、全く別の選手になっていたと思います。
小野ディレクターの哲学である「アメリカンフットボールが好き=勝利への近道」を受け継ぎ、チームの中心になり今よりももっと活躍していたことでしょう。
それを考えると、不憫でなりませんし、指導者の重要性を感じます。