日大アメフト部の悪質タックル問題で関東学生連盟から処分が発表されました。
内田正人前監督は除名、井上奨前コーチも除名。森琢ヘッドコーチは資格剥奪。
また、森琢ヘッドコーチをはじめ、長谷川昌泳コーチ、田中芳行コーチの3名が辞任を発表しました。
内田正人前監督と井上奨前コーチは、メディアによく取り上げられ知っている方も多いと思います。
今回は、資格剥奪という重いペナルティを受けた森琢ヘッドコーチについて、詳しく見ていきたいと思います。
それでは参りましょう!
森琢のプロフィール
日本大学アメリカンフットボール部の選手が試合中に相手選手に後ろからタックルしてけがを負わせた問題で、日大の森琢ヘッドコーチが初めて取材に応じ、反則行為の指示があったかどうかについて「言った言わないに見解の違いはあるが、結果責任とい… https://t.co/yAoyYBC80u
— NHKスポーツ (@nhk_sports) 2018年5月24日
名前 | 森琢 (もり たく) |
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生年月日 | 1974年 |
年齢 | 44歳 |
所属 | 日本大学アメフト部ヘッドコーチ |
部署 | スポーツ科学部競技スポーツ学科 |
学位 | 修士(スポーツ科学)(日本女子体育大学) |
職名 | 専任講師 |
研究キーワード | アメリカンフットボール、リーダーシップ |
研究分野 | 健康・スポーツ科学、スポーツ科学 |
経歴 | 2016年4月 日本大学スポーツ科学部 専任講師 |
学歴 |
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所属学協会 | 日本体力医学会、日本コーチング学会、日本体育学会 |
森琢ヘッドコーチは、井上奨前コーチと違って日大出身ではありません。
青山学院大学を卒業し、その後、専任講師、アメフト部コーチとして日大に関わっています。
日大OBではないのに、ヘッドコーチを任せられる存在ということは、よほど内田前監督から気に入られていたのではないでしょうか?
森琢が資格剥奪された理由
日大アメフト部には、コーチが10人以上もいます。
その中でトップに君臨していたのが森ヘッドコーチです。
関東学生アメフト連盟が29日に発表した処分の内容を見ると、森ヘッドコーチの資格剥奪された理由が述べられていました。
森コーチについては、タックル指示への直接関与は認められなかったが、指示が出ていた事実を知りながら出場を認めたことが問題視された。
いずれの処分も効力は96チームが加盟する同連盟内に限られる。
出典:https://www.asahi.com/articles/ASL5Y5JT3L5YUTQP02Z.html


内田前監督との関係は?
前述しましたが、森ヘッドコーチは、日大出身ではありません。
それなのに、日大アメフト部のヘッドコーチを任されています。
そのことを考えると、内田前監督から気に入られ、信頼されていた人物なのではないでしょうか?
実際、森琢ヘッドコーチは、内田正人前監督から招かれて日大の指導者になっています。
各社の報道によると、内田前監督が「黒」と言えば、「たとえ白い物でも黒になる」くらいの内田帝国で、それは学生だけではなくコーチにも及んでいたとのこと。
内田前監督に歯向かえば、辞職を余儀なくされる状況。
これは、森琢ヘッドコーチも例外ではないと思われます。
森琢のこれまでの発言まとめ
5月24日に開かれた関東学生アメリカンフットボールの監督会で森ヘッドコーチは事前に用意された3つの代表質問にこのように回答しています。
Q1:代表者を前に何を話したのか?
「こうした場で謝罪する機会をいただいたので、皆様に謝罪した。
今後、(日大)フェニックスが関わるためにはどうしたらいいか、そのような案について話をした」
Q2:危険タックルの指示の有無について、森ヘッドコーチの見解はどうか?
「言った、言わないに関しては解釈の違いはあるが、間違いなくあるのは、ああいう風なプレーを犯してしまった選手がいた。
そこに対しての一義的な責任はあると思う。
ただ、ああいう風になった以上は結果責任という意味では指導者側の管理、監督責任はあった。
前内田監督以下、指導者であった我々にあったと感じている」
Q3:日大の選手にはどのような説明をしたのか。
「選手はかなり混乱している。最初からいまもそう。
実際、何が起きているのか分からない下級生もいっぱいいたので、まず何が起きているのかという事実をしっかり伝える、前に向かうために上級生含めて話し合って現実にコントロールできることは何なのか、少しでも前に進めるのは何なのかを議論した」



自分の良心に従って失敗したり、怒られたりするのはいいけど、他人から言われたことをした結果、怒られるのは嫌だなぁ。

森琢の辞任の理由
森琢ヘッドコーチを含む3人のコーチが辞任しました。
青山学院大出身の森ヘッドコーチ。
立命館大出身の長谷川昌泳コーチと田中芳行コーチ。
3人に共通することは、内田正人前監督が日大に招いた外部の指導者ということ。
日大アメフト部の加藤直人部長は関東学生連盟の処分を受けて「部を一新する」と表明しており、内田監督の息がかかった者を辞任させることから動き出したのだと思われます。
ここからは、森琢ヘッドコーチの辞任について、みんなの反応を見たいと思います。
居場所がなくなっただけ
【アメフト】日大、森琢ヘッドコーチら3コーチが辞任へ https://t.co/JK6uidYuts 外様が居場所なくなったからやめただけじゃねーか pic.twitter.com/eVJG9cj2Sy
— アルファルファモザイク (@alfalfafafa) 2018年5月30日
資格剥奪されたあとに辞任って言ってもな…
日大タックル問題 資格剥奪処分の森琢コーチ含む3人が辞任の意向 #ldnews https://t.co/4Cjzd3chBF 資格剥奪されたあとに辞任言い出してもな……というか辞任させずに首にすべきだろこれ
— 玉藻さん@銀河系在住 (@Roseate_Rosy) 2018年5月30日
全員辞任でしょ?
えっ?まずは全員辞任でしょ?
そのあと真に現代的な指導力やコミュニケーション力がある人を外からもってきて据えるのが抜本的な改革でしょ?
【アメフット】日大の森コーチら辞任へ OB会に別組織 https://t.co/BdQrlOKBKc @Sankei_newsから— 小ば急百貨店@眠りたい (@obaq_store) 2018年5月30日
立て直すのが大変
日大アメフト部、森コーチら3人辞任か
立て直すのも大変だなあ— ソル (@soru_memo) 2018年5月30日
まとめ
- 森琢ヘッドコーチが資格剥奪されたのは「指示が出ていた事実を知りながら出場を認めた」ことが問題視されたため。
- 森琢ヘッドコーチは、青学出身で、内田前監督に呼ばれて日大の指導者になった。
- 森琢ヘッドコーチをはじめ、内田前監督に呼ばれて日大に来たコーチ3人は辞任した。
森琢ヘッドコーチと内田前監督の関係が少し見えました。
そして、内田前監督の息がかかったコーチは辞任させられたことで、新・日大フェニックスを再構築しようとしているようです。
全コーチを辞任させるべきという声もありますが、どれだけ日大アメフト部が生まれ変わることができるのか、注目しつつ、応援したいと思います。