日大アメフト部悪質タックル問題で、日大は第三者委員会を設置すると話しています。
第三者委員会は、弁護士7人で構成され、委員長は勝丸充啓さん。
7月下旬に調査結果を発表するとのことでしたので、調査に約2ヶ月かかるということですね。
ちなみに、勝丸充啓弁護士が所属する芝綜合法律事務所は、日大アメフト部の部員たちが声明を発表したときにサポートした事務所とのことです。
今回は、勝丸充啓さんについて、経歴や学歴を調べてみました。
それではまいりましょう。
勝丸充啓ってどんな人?

出典:芝綜合法律事務所
基本プロフィール
名前 | 勝丸 充啓 (かつまる みつひろ) |
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出身地 | 大阪市出身 |
所属 | 芝綜合法律事務所 |
職業 | 弁護士(第一東京弁護士会) |
主な取扱分野 |
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経歴・学歴
1974年 | 東京大学卒業 |
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1978年 | 東京地検検事 |
1989年―92年 | 在ドイツ日本国大使館一等書記官 |
2000年 | 法務省刑事局刑事課長 |
2001年 | 法務省刑事局総務課長 |
2003年 | 法務省大臣官房会計課長 |
2005年 | 法務省大臣官房審議官(総合政策統括担当) |
2005年 | 福井地検検事正 |
2007年 | 水戸地検検事正 |
2008年 | さいたま地検検事正 |
2010年 | 最高検公安部長 |
2010年 | 高松高検検事長 |
2012年 | 広島高検検事長 |
2014年 | 退官・弁護士登録 |
主な著書
勝丸充啓さんは本を出版しています。
勝丸充啓弁護士といえば、このニュース
豊洲市場の用地購入をめぐる住民訴訟(汚染されている土地を買うことを決めた石原慎太郎元都知事の責任を問うもの)で、「小池都知事が最強の弁護士軍団を結成した」とニュースで流れたことがありました。
この最強の弁護士軍団の団長が勝丸充啓弁護士でした。
第三者委員会の全メンバー紹介
ここで、日大の第三者委員会の全メンバーを紹介します。
委員長 | 勝丸充啓 |
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委員長代理 | 辰野守彦(芝綜合) |
委員 | 本田守弘(元検事・大西清) 山口幹生(元検事・大江橋東京) 斎藤健一郎(元検事・渥美坂井) 和田恵(高野隆) 磯貝健太郎(芝綜合) |
ちなみに、全員弁護士です。
第三者委員会が弁護士だけで構成されていることについて賛否両論ありますね。
第三者委員会の役割
日大によると第三者委員会の役割は大きく分けて以下の3つになります。
- 重大な反則行為にかかわる事実関係に基づく真相・原因の究明
- アメフット部のガバナンス体制の検証
- 再発防止策の協議
第三者委員会設立の経緯
日大によると、第三者委員会設立の経緯は次のとおりです。
「アメフット部の調査には限界があり、選手の主張と監督及びコーチの主張とは大きく異なっている。アメフット部の対応では、十分な事実関係及び原因の究明をできないと判断した」
つまり、内田前監督・井上前コーチと宮内選手の言い分が平行線をたどっているので、第三者に事実関係と原因の究明をお願いするという流れになります。
関東学生連盟がすでに具体的な調査とその結果を発表していますので、その調査結果と同じ結果になるのか、それとも異なった結果になるのか気になるところです。
関東学生連盟の調査結果について
そして、気になるのが内田前監督の後任である新監督は誰か?ということ。
新監督については、内田前監督の前に監督をしていた高橋宏明さんと、日大理事の井ノ口忠男さんが候補に挙がっています。
高橋宏明さん、井ノ口忠男さんについては別で記事を投稿していますので、ことらもあわせてご覧ください。
6/11追記 奥野康俊さんが第三者委員会を不愉快に思った理由とは?
日大の第三者委員会による調査ははじまっており、6月10日に第三者委員会の勝丸充啓委員長と磯貝健太郎弁護士の二人によるヒアリングが行われました。
関西学院大学の出席者は、鳥内監督、小野ディレクター、奥野康俊さん、奥野耕世選手(ケガをした選手)、そして、奥野さんの弁護士。
奥野康俊さんが不愉快になったのは、勝丸充啓委員長のこの一言。
「あのタックルは怪我を軽くするためのタックルだったのでは?」
これを聞いてみなさんはどう感じましたでしょうか?
私はなぜこんなことを発言したのか、理由が分かりません。
奥野康俊さんも、意味が分からなかったと言っており、むしろ、日大側のタックルを正当化するようにも聞こえたとのことです。
この発言を聞いた「第三者委員会報告書格付け委員会」の委員長、久保利英明弁護士いわく、
「第三者委が行うべきで、また期待されているのは、何が起きたかの究明、真因の追究、そして再発防止策の提言」
「問題のタックルについては、映像が残っており、調査に同席した選手本人に質問するなら、監督からの指示の有無や内容を聞くべきで、『怪我を軽くするため』云々はポイントがずれている。」
とのことでした。
第三者委員会に求められているのは、公平な目で見て、この問題が発生した原因追求と再発防止策の提言です。
なんのための第三者委員会かを考え、一日でも早い真相究明をしてほしいと願うばかりです。