TOKIOの山口達也さんが強制わいせつ罪で書類送検され、このニュースを目にしない日はない今日このごろ。
マスコミは山口達也さんのことを「山口達也メンバー」と読んでいますが、この「メンバー」という呼称に視聴者や読者は違和感を覚えているようです。
あまり聞き慣れない呼び方ですし、私も「メンバー」って何?どういう意味?と思わず考えてしまいました。
今回は、なぜ「メンバー」という呼び方をするのか、容疑者や被疑者という言葉の意味との違いを説明したいと思います。
TBSが番組内で「メンバー」という呼称で報道している理由を説明
テレビを見ているとTBSの番組でこの「メンバー」という呼称についてアナウンサーが説明していました。
「TBSでは書類送検された場合、原則的として実名報道はしておりません。ただ、今回は、著名人であり、社会的影響が多いことから実名報道をしております。また、すでに和解が成立しているため容疑者という呼び方はなくメンバーと伝えております」。
まず、前提としてテレビの報道では人物名を出すときに、呼び捨てにすることはありません。
「~さん」や「~選手」「~大臣」などといったように敬称をつけるのが通例です。
また、山口達也さんは逮捕はされておらず書類送検をされた状態です。
テレビなどでは書類送検の場合、「~容疑者」と呼ばないこともあるそうです。
容疑をかけられていることは事実なのですが、「~容疑者」と一度でも呼ばれてしまうと、そのイメージが強くつきすぎてしまうための配慮だと考えられます。
しかし、だからといって「~さん」と読んでしまうと、敬っているようなイメージになってしまうということもあり、この時点では、肩書を使って「~選手」「~医師」「~教諭」などの表現をしているのだそうです。
参考
書類送検についての詳しい説明はこちらの記事↓
TOKIO 山口達也の肩書って?
そこで登場したのが「メンバー」という肩書きです。
山口達也さんは一般職ではなく芸能人で肩書をつけるのが難しかったのでしょう。
試行錯誤した結果「メンバー」という呼び名になったのだと思います。
ちなみにですが、元SMAPの稲垣吾郎さんが道交法違反、公務執行妨害の容疑で逮捕されたときは、稲垣メンバーと報道されていました。
ですので、「メンバー」という呼び方は前例があったわけです。
そして、この説明をもっと理解するためには、事件を起こしてしまった人の呼び方がたくさんあること、そして、それぞれの意味を理解するとスムーズにいくかと思います。
事件を起こしてしまった人のさまざまな呼び方
- 犯人
- 容疑者
- 被疑者
- 被告人
- 受刑者
- 服役囚
これらのキーワードの意味の違いを説明します。
犯人
刑事事件で犯人という言葉を使うのは、まだ事件を起こした人が誰なのかわからない状態のときに使う言葉です。
人物が特定できはじめたら「容疑者」という呼び名に変わります。
容疑者
容疑者は、警察が犯人ではないかと疑っている人物です。
被疑者
被疑者は、警察に逮捕された人物です。
被告人
検察官に起訴(裁判所へ訴えること)された人物です。
受刑者
裁判で有罪と判定され、収監された人物です。
服役囚
服役囚は、受刑者のうち懲役刑の人物です。
懲役というのは、刑事施設の中で何か作業を行わせる刑罰のことです。
作業がない刑罰は、禁固刑といいます。
まとめ
今回は、山口達也メンバーの「メンバー」という呼称について説明をしました。
「メンバー」という呼称は稲垣吾郎さんからはじまったのですね。
これまで、芸能人に容疑がかかってしまった場合はどうだったか。
- 小泉今日子さんが車を当て逃げしたときは、小泉今日子タレント
- 布袋寅泰さんが傷害容疑で書類送検された際は、布袋寅泰ギタリスト
- NONSTYLE井上裕介が当て逃げし書類送検された際は、「NONSTYLE」井上裕介さん
などといった呼称だったようです。
これを見ると、すべて”「NONSTYLE」井上裕介さん”形式がしっくりくるような気がするのは私だけでしょうか?
これを山口達也さんに当てはめると、
「TOKIO」山口達也さん
となります。
グループではなく、ピンの有名人でしたら「タレント~さん」がしっくりくるような気がします。
みなさんはいかがでしょうか?
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