ネビュラプロジェクトが破産!理由は観客動員の減少
劇団「演劇集団キャラメルボックス」を運営していた株式会社ネビュラプロジェクトが、自己破産申請の準備に入りました。
「演劇集団キャラメルボックス」といえば、人気俳優の上川隆也さんがかつて所属していた劇団で、代表作は「サンタクロースが歌ってくれた」「また逢おうと竜馬は言った」などがあります。
ピーク時では、総観客動員数は12万人を超え、サポーターズクラブの会員数は17,000人以上も登録していました。
しかし・・・
2008年1月期の年間売上高は、ピーク時の10億1000万円から約2.5億円ダウンした約7億4800万円まで落ち込み、最終赤字を計上し、債務超過に転落していました。
それからも、観客動員数の減少が続き、資金繰りがひっ迫した状態が続き、2019年5月31日をもって、劇団の活動休止を発表しました。
※ニュース:「人気劇団「キャラメルボックス」運営会社が破産申し立てへ 突然の活動休止発表」より
ネビュラプロジェクトの「演劇集団キャラメルボックス」は活動休止
ネビュラプロジェクトの「演劇集団キャラメルボックス」は、代表の成井豊さんのツイートで休止が発表されました。
お知らせとお詫び
キャラメルボックスの活動の休止について
キャラメルボックス代表・成井豊https://t.co/NPFjNJ0Lpi pic.twitter.com/A3ZCkCqX59— キャラメルボックス(劇団公式) (@caramelbox_com) 2019年5月31日
キャラメルボックスの公式ホームページでも「お知らせとお詫び キャラメルボックスの活動と休止について」という内容の掲載がトップページにされています。
キャラメルボックスの休止は内紛ではなかった!
キャラメルボックスの休止の理由は内紛であるという噂もありましたが、今回のネビュラプロジェクトの自己破産申請があったことから、休止の理由は、経営状態の悪化だと思われます。
自己破産申請とは?
自己破産とは、裁判所に「破産申立書」を提出して「免責許可」というものをもらうことで、養育費や税金などの非免責債権を除く、全ての借金をゼロにするという手続きです。自己破産ができるのは、「支払い不能」という状態になった場合です。
※松谷司法書士事務所ホームページより引用
ネビュラプロジェクトが破産!みんなの反応は?
ネビュラプロジェクトが破産したことで、演劇ファンのみならず、多くの方が反応しています。
キャラメルボックスの休止を惜しむ声や、演劇業界自体の危機、将来性を不安がる声もありました。
え!そういうことだったのか…
しかし「売上が伸び悩み」って、現実問題あるとは思うけど、なんだか寂しい理由だな…「演劇集団キャラメルボックス」運営の(株)ネビュラプロジェクトが破産へ(東京商工リサーチ) - Yahoo!ニュース https://t.co/veQZd4MDL5
— ノリアラレ (@noriarareoishii) 2019年6月4日
「演劇集団キャラメルボックス」の運営会社 (株)ネビュラプロジェクトが破産へ
活動休止が発表されたので、嫌な予感はあったんですよね。今は地方でもいい箱を持っているし、良い作品も上演されているにも関わらず、観客が集まらない。演劇だけでなく、劇場不遇の時代です。https://t.co/E5MQ5egHny— 酒上小琴【サケノウエノコゴト】 (@raizou5th) 2019年6月4日
ネビュラプロジェクトですら自己破産するの?演劇では食えないって突きつけられてしまう。界隈の問題なのか会社の問題なのかわからないけど、このニュースは演劇やってる人にとって衝撃でしかない。 https://t.co/ye8x6syAzG
— 草野冴月@演劇ユニットHORIZON代表/6月café 10月TRUMP (@horizon_PD) 2019年6月4日
キャラメルボックスの件、ネビュラプロジェクトがやっぱり倒産か。。
5/31晩の時点でCSCのサイトから問い合わせ入れているけれど返信はないし、メールや文書での連絡も来ません。次回公演のチケットは販売されていなかったから良いけれど、CSCは会費が発生していることだからねえ。— つれづれまなてぃ (@tzmanatee) 2019年6月4日
ネビュラプロジェクト破産かー…悲しい…この前の公演ほんま観に行けばよかった…団員の人らどうすんねやろ…個々でも活躍できる人らやろけど…うむむ
— マメレブ@リヴァイ部 (@emame_dq10) 2019年6月4日
キャラメルボックス休止って事はもしやとは思ってましたが
ネビュラプロジェクト自己破産までもとは
劇団所有の照明機材やらはどうなってしまうのだろうか…
それよりも、劇団の脚本やDVDなどの今後の発売は
将来の高校生の為にも残してあげたい物なのですが— 聖☆よねさん@日本のあちこちの片隅に (@nyoneno) 2019年6月4日
ネビュラプロジェクトの破産でキャラメルボックスの演劇はもう見られない?!
キャラメルボックスの演劇を評価する人たちは多く、脚本やDVDは若者の将来のために残しておくべきだという声もありました。
調べてみると、キャラメルボックスのDVDはいくつか販売されていて、今でも購入が可能なようです。
代表作をはじめ、いくつか作品を紹介したいと思います。
ネビュラプロジェクトの代表作
東京のみで上演した、25周年ならではのお祭り企画「10days Limited Version」。ベテランから若手まで、幅広いメンバーが結集してお届けしたもう一つの『サンタクロースが歌ってくれた』。
クリスマスイブの東京。彼氏のいない「ゆきみ」は、渋谷の映画館で友人の「すずこ」と待ち合わせ。しかし、「すずこ」が約束の時間に来なかったため、一人で中へ。映画のタイトルは『ハイカラ探偵物語』。大正5年、芥川龍之介と平井太郎(後の江戸川乱歩)が怪盗黒蜥蜴と戦う話だった。ところが、芥川が黒蜥蜴を追い詰めた場面で、黒蜥蜴が消失! どうやら、映画の外に逃げたらしい。芥川と太郎、そして警視庁の菊池警部は、黒蜥蜴を追って、映画の外に飛び出す。そして、「ゆきみ」に現代の東京の案内を頼む。一方、「すずこ」が遅刻して映画館に辿り着くと、中からメイド服の女が飛び出してきた。 彼女は、映画の中から逃げてきたと言う……。
ツアーコンダクターなのに、あらゆる乗り物に酔ってしまう男・岡本。彼は坂本竜馬に憧れていて、竜馬のような男になりたいと願っている。しかし、何をやっても失敗ばかりで、とても「男の中の男」にはなれそうもない。今日も、彼のせいで、同僚・本郷とその妻・ケイコが大喧嘩。ケイコは家を出てしまう。岡本は、なんとか二人の仲を元通りにしようと、愛読書『竜馬がゆく』を片手に奔走する。坂本竜馬に励まされたり、罵倒されたりしながら。が、ある事件に巻き込まれ、事態は意外な方向へと展開していく---。1995年作品。
作・演出:成井豊
ネビュラプロジェクトが破産に関するまとめ
- ネビュラプロジェクトの破産理由は、観客動員数の減少が続いたことによる債務超過
- ネビュラプロジェクトの「演劇集団キャラメルボックス」は2019年5月31日をもって活動休止
- キャラメルボックスの休止は内紛ではなく、経営悪化
- ネビュラプロジェクトの破産により、演劇業界の今後を不安がる声が多くあがっている
- キャラメルボックスの作品は評価が高く、今でもDVDで購入することが可能
以上です。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。