山海嘉之 プロフィールは?
山海嘉之(さんかいよしゆき)さんは、
世界初のロボットスーツ「HAL」の開発した
すごいロボット研究者です。
出身大学は、筑波大学で、
筑波大学大学院工学研究科(システム制御工学分野)を
博士課程を修了。
卒業後も、筑波大学で講師、助教授を経たあと、
一度、アメリカのベイラー医科大学客員教授をしたのち、
筑波大学システム情報系教授になります。
そして、今の会社になります
「サイバーダイン株式会社(CYBERDYNE Inc.)」を
2004年6月24日に設立しました。
つまり、山海嘉之さんは、
社長です。
年齢は、1958年生まれの56歳。
出身地は、岡山県です。
ロボットスーツ HALの意味は?
HALは、山海嘉之さんが開発した
世界初のサイボーグ型ロボットスーツです。
このロボットスーツ「HAL」の
HALの意味をご存知でしょうか?
「HAL」の意味は、以下の英語の頭文字になります。
「HYBRID」
人間の意思とロボットの動きの結合という意味。
「ASISTIVE」
人を支援するという意味
「LIM」
手足という意味
HALは、上の画像からも想像がつくかもしれませんが、
福祉施設や一部の病院で利用されていて、
人間の運動を手助けするロボットスーツです。
少し詳しく説明すると、
人間の動きというのは、
人間の脳神経系から出るわずかな電子信号が、
体の筋肉などに伝わって動きます。
そのわずかな電子信号をロボットスーツが
受け取って、人間の動きをサポートしてくれます。
山海嘉之さんは、「サイバニクス」という言葉を
作りましたが、この言葉のコンセプトは、
コンセプトは筋肉に問題がある人、神経系に問題がある人、
すなわち思うように体を動かすことができない人の中枢系神経や抹消系神経を
ロボットスーツの技術を使って繋ぎ、機能改善すること。
とあります。
まさしく、このサイバニクスを具現化させたのが、
世界初のロボットスーツ「HAL」なのです。
これまで、自由に体を動かすことができなかった人が、
その自由を手に入れることができる。
すばらしい研究ですね。
そして、山海嘉之は、研究者について、
このようなコメントを発表しています。
「科学者の研究は人間社会に還元されるものであるべきだ」
まさしく、有言実行ですよね。
このロボットスーツ「HAL」が低価格で、
誰でも手に届くくらいの商品まで改良することができたら、
何人の人が救われることか。
健常者にとっても、
動きをサポートするスーツとして活用できると思います。
たとえば、介護業界では、女性のスタッフが、
何十キロという重さの高齢者を、
抱き上げたり、そのまま階段を上ったりしなければならない
シーンがよくあるそうです。
そのような介護サポートのロボットも開発されているようですが、
もっと気軽に身に着けることができるものになれば、
彼ら、彼女らの仕事も楽になるでしょう。
介護される方も、より安心してサービスを
受けられるのではないでしょうか。
山海嘉之さんが影響を受けたものとは?
山海嘉之さんが、ロボットをつくる科学者になる
と決めたのは小学校3年生だそうです。
そのきっかけは、お母さんからもらった1冊の本。
その本は・・・
「われはロボット」という本です。
この本に、だいぶ夢中になったようです。
そして、もう1つ。
それは、石ノ森章太郎さんのマンガで
「サイボーグ009」。
山海さんは、小学生のころ、
理科の教科書に載っている電子回路実験を
自分で試すのはもちろんのこと、
さらに、自分でそこから応用した実験を自分で編み出して、
何度もやり続けたそうです。
子供のころから好きだったものを
大人になってもやり続けて成功するというのは、
本当にすごいですね!
山海嘉之さんがNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演
2014年1月20日(月)の
22時00分~22時50分に放送される
NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」は、
山海嘉之さんの特集です。
山海嘉之さんに密着するということで、
先生の考え方や理念のようなものが
伝わる番組になるのではないでしょうか?
何かしら、自分も取り込めるものが
あると思っています。
長文になってしまいましたが、
最後まで読んでくださり、
誠にありがとうございました。